大切なデータを誤って削除したり、機器が故障してアクセスできなくなったりした経験はありませんか?データ復旧サービスを利用したいけれど、料金相場がわからず不安に感じている方も多いはずです。適切な業者選びをしないと、相場より高額な費用を請求される可能性もあるため注意が必要です。
この記事ではデータ復旧の料金相場について、障害の種類や機器別に詳しく解説します。記事を読めばデータ復旧の料金相場を把握でき、適切な業者選びと費用の節約が可能となります。データ復旧の料金相場を左右する要因は障害の種類や機器の状態です。データ復旧の料金相場を理解して、安心してサービスを利用しましょう。
データ復旧の料金相場とは?依頼前に知っておくべき基礎知識

データ復旧の料金相場を理解するために、以下の基礎知識を解説します。
- データ復旧サービスの仕組みと料金発生のタイミング
- データ復旧の料金相場に幅がある理由
- 論理障害と物理障害の違いと料金への影響
データ復旧サービスの仕組みと料金発生のタイミング
データ復旧サービスは専門業者が故障した機器からデータを取り出すサービスです。データ復旧サービスの流れは以下のとおりです。
- 初期診断
- 見積もり
- 復旧作業
- データ納品
初期診断では機器の状態を調べ、データ復旧の可能性を判断します。多くの業者では初期診断は無料で行われますが、特殊な検査や複数媒体の調査が必要な場合は費用が発生することがあります。
初期診断の結果をもとに見積もりが提示され、依頼者が承諾するとデータ復旧作業が始まる流れです。料金体系は業者によって異なり、成功報酬制の場合は復旧作業が完了しデータの確認後に料金が確定します。
多くの場合は支払いを済ませてからデータが納品されます。業者によっては作業着手金が必要な場合や、納品用媒体代・返送料が別途発生する場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
データ復旧の料金相場に幅がある理由

データ復旧の料金相場に幅がある理由は、復旧作業の難易度や必要な技術が案件ごとに異なるためです。データ復旧の料金相場は主に以下の要因で決まります。
- 障害の種類と重症度
- 機器の種類と容量
- 復旧に必要な時間と技術
- 業者の技術力と設備
- 緊急度や納期の指定
同じ機器でも障害の程度によってデータ復旧作業の難易度が変わるため、料金相場に差が生じます。
論理障害と物理障害の違いと料金への影響
データ復旧の料金相場には障害の種類も影響します。データの障害には「論理障害」と「物理障害」の2種類があります。論理障害とはデータの記録構造が壊れている状態で、物理的な故障はありません。論理障害は専用ソフトウェアでデータ復旧できる場合が多く、比較的安価に対応できます。
物理障害は記憶媒体の部品が壊れている状態です。物理障害はクリーンルームでの分解作業や部品交換が必要になるため、論理障害よりも高額になります。
【障害別】データ復旧の料金相場

データ復旧の料金相場は障害の種類によって異なります。データ復旧の料金相場を以下の障害別にまとめました。
- 論理障害のデータ復旧料金相場
- 物理障害のデータ復旧料金相場
論理障害のデータ復旧料金相場
論理障害はデータの記録内容に問題が生じた状態で、物理的な故障がないため比較的安価に復旧できます。論理障害の料金相場は以下のとおりです。
| 論理障害レベル | 料金相場 | 状態 |
| 軽度 | 1〜5万円程度 | ファイルの誤削除や軽度のウイルス感染など |
| 中度 | 3〜10万円程度 | ファイルシステムの破損やウイルス感染など |
| 重度 | 5〜20万円以上 | データの上書きや深刻なウイルス感染など |
同じ論理障害でも、データ容量や復旧作業の難易度によって料金が変わる場合があります。
物理障害のデータ復旧料金相場
物理障害のデータ復旧の料金相場は論理障害よりも高額になります。物理障害は機器自体が壊れている状態で、専門的な設備や部品交換が必要になるためです。物理障害の料金相場は以下のとおりです。
| 物理障害レベル | 料金相場 | 状態 |
| 軽度 | 3〜10万円程度 | 軽度の基板損傷など |
| 中度 | 5〜20万円程度 | ヘッドの損傷やモーターの故障など |
| 重度 | 10〜50万円以上 | プラッタの損傷や重度の基板損傷など |
上記はあくまで目安で、媒体や容量、故障箇所、業者によって大きく変動します。
【機器別】データ復旧の料金相場

データ復旧の料金相場は機器の種類によって異なります。データ復旧の料金相場を以下の機器別にまとめました。
- パソコン(内蔵HDD/SSD)
- 外付けHDD
- USBメモリ・SDカード
- NAS・RAIDサーバー
- スマートフォン
- CD・DVD・ブルーレイなど光学メディア
パソコン(内蔵HDD/SSD)
パソコンの内蔵HDDやSSDのデータ復旧料金相場は、障害の種類によって変わります。パソコンのデータ復旧料金相場は以下のとおりです。
- HDDの論理障害:2〜10万円程度
- HDDの物理障害:5〜30万円程度
- SSDの論理障害:3〜15万円程度
- SSDの物理障害:10〜50万円程度
HDDは比較的データ復旧しやすい一方で、SSDは構造が複雑なためデータ復旧が難しい場合があります。SSDの物理障害のデータ復旧料金はHDDよりも高額になる傾向があります。
外付けHDD

外付けHDDのデータ復旧料金相場は内蔵HDDと同程度です。外付けHDDはUSB接続で手軽に使える反面、落下や衝撃による物理障害が起きやすい特徴があります。外付けHDDのデータ復旧料金相場は以下のとおりです。
- 論理障害:2〜10万円程度
- 物理障害:5〜30万円程度
大切なデータは複数の場所にバックアップを取り、万が一に備えましょう。
USBメモリ・SDカード

USBメモリやSDカードは容量が小さく、データ復旧作業にかかる時間が短いため、データ復旧料金相場は安価な傾向があります。USBメモリやSDカードのデータ復旧料金相場は以下のとおりです。
- 論理障害:1〜5万円程度
- 物理障害:3〜15万円程度
物理障害の場合は基板の修理やチップの取り外しが必要になるため、料金が高くなる傾向です。
NAS・RAIDサーバー
NASやRAIDサーバーは複数のHDDを組み合わせて使用していることが多いため、データ復旧料金相場は他の機器よりも高額になる傾向があります。NASやRAIDサーバーのデータ復旧料金相場は論理障害で10~50万円程度、物理障害で20~100万円以上です。
複数のHDDが故障している場合、データ復旧料金はさらに高額になる可能性があります。
スマートフォン

スマートフォンのデータ復旧料金相場は機種や故障の状態によって変わります。スマートフォンは機種ごとに構造が異なり、復旧の難易度が変わるためです。スマートフォンのデータ復旧料金相場は以下のとおりです。
- 論理障害:1〜5万円程度
- 物理障害:3〜15万円程度
iPhoneはデータの暗号化が強固なため、物理障害の場合はデータ復旧料金が高額になる傾向があります。Androidは機種によってデータ復旧の難易度が異なり、料金に差が出る場合があります。
CD・DVD・ブルーレイなど光学メディア
CDやDVD、ブルーレイなどの光学メディアのデータ復旧料金は、障害の種類や業者によって異なります。光学メディアは物理的な傷がデータの読み取りに直接影響するためです。
- 研磨サービス(浅い傷の修復)
- 数百円〜数千円/枚程度
- データ復旧サービス
- CD/DVD:8,000〜30,000円程度
- ブルーレイ:15,000〜30,000円程度
浅い傷は研磨作業で読み取り可能になる場合がありますが、深い傷や経年劣化による障害は専門業者によるデータ復旧が必要です。料金は業者や障害の程度によって大きく異なります。
データ復旧の料金相場を左右する5つの要素

データ復旧の料金相場は以下の要素によって変動します。
- 障害の種類と重症度による料金変動
- ストレージ容量による料金変動
- 復旧作業の難易度と工程数による料金変動
- 業者の技術力・設備環境による料金変動
障害の種類と重症度による料金変動
データ復旧の料金相場に最も影響を与える要因が、障害の種類と重症度です。論理障害はソフトウェアでの対応が中心で、比較的安価にデータ復旧できます。物理障害は部品交換や専門設備が必要になるため、データ復旧が高額になる傾向です。
障害の重症度が高いほどデータ復旧作業が難しくなり、料金相場も上がります。
ストレージ容量による料金変動
ストレージ容量もデータ復旧の料金相場に影響を与える要素です。ストレージ容量が大きいほどデータ復旧作業に時間がかかり、料金が高くなる傾向があります。大容量の機器はデータの解析や抽出に時間がかかり、作業工数が増えるためです。
一般的に1TBを超える容量の機器は料金が高くなる傾向があります。
復旧作業の難易度と工程数による料金変動

復旧作業の難易度と工程数も、データ復旧の料金相場に影響を与えます。簡単な作業でデータ復旧できる場合は安価ですが、複雑な解析や手作業が必要な場合は高額になります。データ復旧作業の難易度を上げる要因は以下のとおりです。
- データの上書き
- 複数の障害が重なっている状態
- 専門的な解析が必要な状態
- 部品の入手が困難な状態
業者の技術力・設備環境による料金変動
業者の技術力や設備環境もデータ復旧の料金相場に影響を与える要素です。高度な技術や最新設備を備えた業者はデータ復旧率が高い反面、料金相場も高くなる傾向があります。
特にクリーンルームなどの専門設備を持つ業者は物理障害のデータ復旧を強みとしています。データ復旧の確実性を重視する場合は料金相場よりも技術力を優先して業者を選びましょう。
データ復旧の基本料金以外にかかる費用

データ復旧サービスを利用する際は基本料金以外にも以下の費用がかかる場合があります。
- 初期診断費用
- 機器の送料・配送費用
- 特急・緊急対応の追加料金
- データ納品用メディア代
- 出張対応の費用
初期診断費用
データ復旧サービスを利用する際は初期診断が必要です。初期診断では機器の状態を調べ、データ復旧の可否を判断します。多くの業者では初期診断を無料で行っていますが、有料の業者もあります。有料の初期診断費用の料金相場は3,000〜1万円程度です。
複数の業者に診断を依頼して、診断結果と見積もりを比較検討しましょう。
機器の送料・配送費用

データ復旧サービスを利用する際は機器の送料がかかる場合があります。送料は依頼者負担の場合が多く、往復で2,000〜5,000円程度かかります。高額な機器や大切なデータが入った機器を送る場合は、保険付きの配送サービスを利用しましょう。保険料は数百〜数千円程度です。
送料を抑えるためには送料無料の業者を選んだり、自宅近辺の業者に依頼する方法があります。
特急・緊急対応の追加料金
データ復旧を急ぐ場合は特急対応や緊急対応を依頼できます。特急対応や緊急対応は通常の作業よりも優先的に対応してもらえる反面、追加料金が発生します。特急対応や緊急対応の料金体系は業者によって大きく異なり、通常料金の30%増しや定額加算など算出方法は様々です。
依頼前に各社の料金体系を確認し、複数の業者に見積もりを依頼して比較することをおすすめします。
データ納品用メディア代

復旧したデータは新しいメディアに保存して納品されます。データ納品用のメディア代は依頼者負担の場合が多く、容量によって料金が変わります。データ納品用メディアの料金相場は以下のとおりです。
- USBメモリ:2,000〜1万円程度
- 外付けHDD:5,000〜2万円程度
- SSD:1〜5万円程度
出張対応の費用
データ復旧業者によっては出張対応を依頼できます。出張対応は機器を持ち出せない場合や、緊急でデータ復旧が必要な場合に便利です。出張対応の料金相場は以下のとおりです。
- 基本料金:3〜5万円程度
- 交通費:実費
- 宿泊費:必要に応じて実費
出張対応は通常の持ち込みや配送よりも高額になるため、必要性を検討して依頼しましょう。
データ復旧の料金相場を抑える方法

データ復旧の料金相場を抑えるには以下の方法があります。
- 無料の初期診断・見積もりサービスを活用する
- 複数の業者から見積もりを取得して比較する
- 成功報酬制の業者を選んでリスクを軽減する
- 余裕を持った納期で依頼し特急料金を回避する
無料の初期診断・見積もりサービスを活用する
データ復旧の料金相場を抑えるには無料の初期診断や見積もりサービスを活用しましょう。多くの業者が無料で初期診断を行っており、データ復旧の可能性や料金を事前に確認できます。
データ復旧の無料診断を利用する際は診断結果と見積もりの内容だけでなく、追加料金の有無も確認しましょう。
複数の業者から見積もりを取得して比較する

データ復旧の料金相場を抑えるには複数の業者から見積もりを取得して比較検討しましょう。業者によって料金体系や得意分野が異なるため、複数の見積もりを比較することで適正価格がわかります。
データ復旧の見積もりを比較する際は料金相場だけでなく、復旧率や納期、サービス内容も確認しましょう。
成功報酬制の業者を選んでリスクを軽減する
データ復旧の料金相場を抑えるには成功報酬制の業者を選ぶ方法もあります。成功報酬制とはデータが復旧できた場合のみ料金が発生する仕組みです。成功報酬制のメリットは以下のとおりです。
- データ復旧できなければ作業料金が発生しない
- データ復旧の可否が明確になる
- 無駄な出費を抑えられる
余裕を持った納期で依頼し特急料金を回避する
データ復旧の料金相場を抑えるには余裕を持った納期で依頼しましょう。特急対応や緊急対応を依頼すると、通常の料金よりも高額になります。
余裕を持った納期で依頼すれば、データ復旧の追加料金を抑えられます。データ復旧が必要になったら、できるだけ早めに業者に相談しましょう。
データ復旧の料金相場を理解して適切な業者を選ぼう

データ復旧の料金相場は障害の種類や機器の状態によって変わります。論理障害は比較的安価にデータ復旧できますが、物理障害は高額になる傾向があります。データ復旧の料金相場を抑えるには無料診断を活用し、複数の業者から見積もりを取得して比較検討することがポイントです。
データ復旧の料金相場を理解して適切な業者を選べば、大切なデータを適正な価格で取り戻せます。データのバックアップを定期的に行い、故障に備えましょう。
参考サイト:エーワンデータ
